きゅうり栽培

きゅうりの花が落ちる理由とは?実がならない花と実がなる花が落ちる時の対処法

2024年7月7日

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きゅうりの花が落ちる理由とは?

きゅうりの花が落ちる理由とは?

きゅうりの花には実がならない花がある?

きゅうりの花が落ちて実がならない時の対処法とは?

こんなきゅうりの花が落ちて実が出来ない問題についてご紹介いたします。

きゅうりの花が落ちる理由とは?

きゅうりの花が咲いた後、ポロポロと落ちてしまう現象は、栽培者にとって大きな悩みの一つです。

この問題にはさまざまな要因が絡んでおり、植物の生理や外部環境が複雑に影響し合っています。

したがって、花が落ちる原因を理解するには、きゅうりの生育環境や管理方法を細かく見ていく必要があります。

以下では、きゅうりの花が落ちる主な理由を環境や植物の特性に焦点を当てて詳しく解説します。

気温の影響と花のストレス

きゅうりは熱帯原産の作物で、温暖な気候を好みますが、開花期における気温の変動は花の落下に直結します。

特に、高温や低温が続く環境では、花が正常に機能しなくなることがあります。

例えば、日中の気温が35℃を超えると、花粉の活力が低下し、受粉がうまくいかなくなる場合があります。

また、夜間の気温が15℃を下回ると、花粉管の伸長が阻害され、受粉が不完全になることがあります。

さらに、急激な気温変化も花にストレスを与えます。

昼夜の温度差が大きい場合、植物はエネルギーを花の維持に十分に割り当てられず、花を落とすことで負担を軽減しようとします。

このような気温ストレスは、特にビニールハウスや露地栽培で顕著に現れることがあります。

土壌水分と根の健康

きゅうりは水分を多く必要とする作物ですが、土壌の水分状態が不安定だと花の落下を引き起こします。

土壌が乾燥しすぎると、根から花や葉に十分な水分が供給されず、植物は花を維持するエネルギーを失います。

その結果、花が萎れて落ちてしまうのです。

特に、開花期は水分の需要が高まるため、土壌の乾燥は致命的です。

一方で、過剰な水分も問題です。

水はけの悪い土壌では、根が長時間水に浸かることで酸素不足に陥り、根の呼吸が妨げられます。

この状態が続くと、根の吸収能力が低下し、花に必要な栄養や水分が届かなくなります。

したがって、適切な灌水管理が花の落下を防ぐ鍵となります。

栄養バランスの乱れ

きゅうりの生育には、窒素、リン酸、カリウムなどの栄養素がバランスよく必要です。

しかし、肥料の与えすぎや不足が、花の落下を引き起こすことがあります。

例えば、窒素肥料が過剰だと、葉や茎が過剰に成長する「つるボケ」が起こり、花や実への栄養分配が不足します。

この状態では、花が十分に発達せず、落下しやすくなります。

また、リン酸やカリウムが不足すると、花の形成や受粉後の子房の発育が阻害されます。

特にリン酸は花芽の分化に重要な役割を果たし、不足すると花の数が減ったり、弱々しい花しか咲かなくなったりします。

このように、栄養バランスの乱れは、花の維持に直接影響を与えるのです。

光環境と光合成の影響

きゅうりの花の落下には、光環境も大きく関わっています。

きゅうりは日照を好む植物で、十分な光が得られないと光合成が不十分になり、植物全体のエネルギーが不足します。

エネルギーが不足すると花や実を維持するよりも葉や茎の成長を優先するため、花を落とすことがあります。

特に、梅雨時期や曇天が続く場合、日照不足が花の落下を誘発することがあります。

さらに、株同士が密に植えられている場合や、葉が茂りすぎて下部の花に光が届かない場合も、落下のリスクが高まります。

光合成が十分に行われないと、花を支えるための糖やエネルギーが不足し、植物は花を犠牲にする傾向があります。

このため、適切な間隔での植え付けや、葉の剪定が重要です。

ホルモンバランスと植物の生理

きゅうりの花の落下には、植物体内でのホルモンバランスも関与しています。

例えば、植物ホルモンであるエチレンは、ストレス下で過剰に生成されると花の老化を促進し、落下を誘発します。

高温や乾燥、栄養不足などのストレスがエチレンの生成を増やし、結果として花が早く落ちてしまうのです。

また、きゅうりの株が多くの花をつけすぎた場合、植物はすべての花を維持するエネルギーが不足し、一部の花を意図的に落とすことがあります。

これは、植物が限られた資源を効率的に使うための自然な調整機能です。

このような生理的な要因は、栽培者が直接コントロールすることは難しいですが、ストレスを軽減する管理を行うことで、ある程度抑えることができます。

以上のように、きゅうりの花が落ちる理由は、気温、水分、栄養、光、ホルモンバランスなど多岐にわたります。

これらの要因は単独で影響する場合もあれば、複合的に作用する場合もあります。

したがって、花の落下を防ぐには、栽培環境を総合的に見直し、きゅうりにとって最適な条件を整えることが重要です。

きゅうりの花には実がならない花がある?

きゅうりの栽培では、花が咲いても実がならないことがあり、初心者にとってはその理由が分かりにくいものです。

実は、きゅうりの花には実をつける花と実をつけない花が存在します。

この違いは、きゅうりの花の性別や品種の特性、さらには栽培環境による影響が関係しています。

そこで、きゅうりの花が実を結ばない背景について、詳しく解説します。

特に、花の種類やその役割に焦点を当て、他の要因との重複を避けて説明します。

雄花と雌花の役割の違い

きゅうりの花には、雄花と雌花という二つのタイプがあります。

雄花は花粉を生産する役割を持ち、花の中心に雄しべが見られます。

しかし、雄花には子房がないため、どんなに花粉が受粉に成功しても実をつけることはありません。

一方、雌花は花の基部に小さな子房を持ち、ここに花粉が運ばれて受粉が成功すると、子房が膨らんで実になります。

したがって、雄花が咲いている場合、いくら花が咲いても実にはなりません。

多くのきゅうり品種では、栽培初期に雄花が先に咲き、後に雌花が咲く傾向があります。

このため、シーズン初めに花が咲いても実がならないのは、単に雄花が多い時期である可能性が高いのです。

この性別の違いを理解することは、きゅうりの結実を考える上で基本となります。

品種による花の性別の特徴

きゅうりの品種によって、花の性別の出現パターンや実のつきやすさが異なります。

一般的なきゅうり品種は、雄花と雌花の両方が咲く「両性花品種」です。

しかし、近年では「単為結果性(たんいけっかせい)」を持つ品種も人気があります。

単為結果性とは、雌花が受粉しなくても実をつける特性で、特にハウス栽培や虫の少ない環境で有利です。

ただし、単為結果性の品種でも、すべての花が実をつけるわけではありません。

例えば、単為結果性の品種でも雄花は咲くことがあり、これらは実にならない花として存在します。

また、単為結果性の品種は雌花が主に実をつけますが、環境が整っていないと雌花の数が減ったり、子房が十分に発達しなかったりすることもあります。

このように、品種の特性が花の実のなりやすさに影響を与えます。

花の性比を左右する環境要因

きゅうりの花の性比、つまり雄花と雌花の割合は、栽培環境によって大きく変化します。

例えば、夜間の気温が高いと雄花の割合が増える傾向があります。

これは、植物がエネルギーを節約し、雄花を優先的に咲かせるためと考えられています。

逆に、夜温が低め(15~20℃程度)だと、雌花の形成が促進され、実をつける花が増える可能性があります。

また、植物のストレスも性比に影響します。

例えば、過密な植え付けや過剰な剪定は、植物にストレスを与え、雄花の割合を増やすことがあります。

さらに、日照時間が短い場合や、過度な乾燥状態も雌花の形成を抑制し、結果として実をつけない花が増えることがあります。

これらの要因は、花の性別そのものに作用し、実の収穫に直接影響します。

遺伝的要因と花の性表現

きゅうりの花の性別は、遺伝的な要因にも左右されます。

きゅうりの品種には、遺伝的に雄花が多くなりやすいものや、雌花が多くなりやすいものがあります。

例えば、「節成り」タイプの品種は雌花が多く、節ごとに実をつけやすい特性があります。

一方、伝統的な品種では、雄花が優勢な時期が長く、雌花が咲くまでに時間がかかることがあります。

さらに、突然変異や育種の過程で、特定の条件下で雄花しか咲かない株や、逆に雌花が極端に少ない株が生まれることもあります。

このような遺伝的背景は、栽培者が品種を選ぶ際に考慮すべきポイントです。

特に、家庭菜園では、雌花が多く実をつけやすい品種を選ぶことで、実がならない花の割合を減らすことができます。

栽培管理と花の性別のコントロール

栽培管理の方法によって、雄花と雌花のバランスをある程度調整することが可能です。

例えば、株の先端を摘心(ピンチング)することで、側枝の成長を促し、雌花の形成を増やすことができます。

側枝には雌花が咲きやすい傾向があるため、この方法は実の収穫量を増やすのに有効です。

ただし、摘心のタイミングや頻度を誤ると、植物にストレスを与え、かえって雌花が減ることもあります。

また、ホルモン剤の使用も、専門的な栽培では検討されることがあります。

特定の植物成長調整剤を適切に使用することで、雌花の形成を促し、実をつける花の割合を増やすことができます。

ただし、これは専門知識が必要であり、一般の家庭菜園では推奨されません。

このように、栽培管理を通じて花の性別をコントロールすることは可能ですが、品種や環境とのバランスが重要です。

以上のように、きゅうりの花が実をつけない理由は、雄花の存在や品種の特性、環境による性比の変化、遺伝的要因などが絡み合っています。

これらを理解することで、栽培者は実の収穫を最大化するための戦略を立てやすくなります。

きゅうりの花が落ちて実がならない時の対処法とは?

きゅうりの花が落ちて実がならない問題は、栽培者にとって収穫量を左右する深刻な課題です。

この現象を解決するには、植物の状態や栽培環境を丁寧に見直し、適切な対策を講じることが不可欠です。

そこで、花が落ちる原因を特定し、効果的な対処法を施すための具体的な方法を環境管理や栽培技術に焦点を当てて詳しく解説します。

適切な気温管理を行う

きゅうりの開花期は、気温が花の維持と結実に大きく影響します。

したがって、気温を適切に管理することが、花の落下を防ぐ第一歩です。

理想的な日中の気温は25~28℃、夜間は18~20℃程度です。

高温が続く夏場には、遮光ネットやスダレを活用して直射日光を和らげ、株の過熱を防ぎます。

また、早朝や夕方の涼しい時間帯に換気を行うことで、ハウス内の温度を下げることができます。

一方、寒冷な時期には、ビニールハウスやトンネル栽培で保温し、夜間の冷え込みから花を守ります。

特に、急激な温度変化を避けるため、気温の推移をモニタリングし、必要に応じて保温資材を追加しましょう。

このような気温管理は、花のストレスを軽減し、結実を促します。

土壌の水分を最適に保つ

きゅうりは水分要求量が多い作物ですが、適切な水分管理が花の落下を防ぐ鍵となります。

土壌の表面が乾いたら、根元にたっぷりと水を与えることが基本です。

特に開花期には、毎日少量ずつ灌水するよりも、2~3日に一度、土が湿るまで十分に水を与える方が効果的です。

これにより、根が安定して水分を吸収し、花に十分な水分が行き届きます。

しかし、水を与えすぎると根腐れのリスクが高まります。

水はけの良い土壌を用意し、畝を高くすることで排水性を向上させましょう。

例えば、腐葉土や堆肥を混ぜ込んで土をふかふかにすると、根の健康を保ちやすくなります。

また、マルチングを施すことで、土壌の水分蒸発を抑え、安定した水分環境を維持できます。

肥料のバランスを整える

栄養管理は、きゅうりの花を維持し、実をつけるために重要です。

開花期には、リン酸とカリウムを多く含む肥料を重点的に施しましょう。

リン酸は花芽の形成を助け、カリウムは子房の発育を支えます。

市販の液体肥料(例えば、N-P-K比率が5-10-10のようなもの)を週に1~2回、規定の濃度で与えると良いでしょう。

ただし、肥料の過剰施用は逆効果です。

特に窒素が多すぎると、葉や茎の成長が優先され、花への栄養供給が不足します。

そのため、肥料の成分表を確認し、バランスの取れた施肥計画を立てることが大切です。

また、土壌のpHを定期的に測定し、弱酸性(pH6.0~6.5)を維持することで、栄養吸収を最適化できます。

人工授粉で受粉を確実に行う

きゅうりの実がならない場合、受粉が不十分である可能性があります。

特に、ビニールハウスや都市部の庭など、ミツバチなどの送粉昆虫が少ない環境では、花粉が雌花に届かないことがあります。

そこで、人工授粉を行うことで、結実率を高めることができます。

朝の涼しい時間帯(午前8~10時頃)に、雄花を摘み取り、雄しべの花粉を綿棒や柔らかい筆で集めます。

次に、雌花の柱頭に丁寧に花粉を塗りつけます。

この作業は、花が新鮮で花粉の活性が高い朝に行うのが最適です。

また、人工授粉を行う際は、雌花と雄花を見分けるために、雌花の子房(花の基部の膨らみ)を確認しましょう。

この方法により、受粉の成功率を大幅に向上させ、花の落下を減らすことができます。

病害虫の早期発見と防除

病害虫は、きゅうりの花や実の発育を妨げる要因となります。

例えば、アブラムシは花や若い実に付着し、栄養を吸汁することで花の落下や実の変形を引き起こします。

また、うどんこ病やべと病は、葉や茎の機能を低下させ、花へのエネルギー供給を阻害します。

そのため、定期的に株を観察し、異常が見られたらすぐに対処することが重要です。

アブラムシには、粘着テープや天然成分の殺虫剤(例えば、ニームオイル)を用いて駆除します。

うどんこ病には、葉に白い粉状の斑点が見られたら、早めに硫黄系の防除剤を散布しましょう。

ただし、化学農薬を使用する場合は、収穫時期や食用部分への影響を考慮し、適切な使用方法を守ります。

このように、病害虫を早期に管理することで、花の健康を保ち、結実を促します。

株の管理と整枝の工夫

きゅうりの株が過密に育つと、花への光や栄養の分配が不足し、落下が増えることがあります。

そこで、整枝や摘心を適切に行い、株のバランスを整えることが有効です。

例えば、主枝が1.5~2m程度に伸びたら先端を摘心し、側枝の成長を促します。

側枝には雌花が咲きやすいため、この方法は実の数を増やすのに役立ちます。

また、不要な葉や弱い側枝を定期的に取り除き、風通しと日当たりを確保しましょう。

ただし、葉を取りすぎると光合成が不足するので、健全な葉は残すように注意が必要です。

このような整枝作業は、株全体のエネルギーを花や実に集中させ、落下を防ぐ効果があります。

以上のように、きゅうりの花が落ちて実がならない場合、気温や水分、栄養、受粉、病害虫、株の管理を総合的に見直すことが重要です。

これらの対処法を組み合わせることで、花の落下を最小限に抑え、豊かな収穫を目指すことができます。

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