
トマトの雨よけはいらない?メリットとデメリットは?
トマトには雨避よけがいらない品種がある?
雨よけはいつから設置すると良い?
トマトの雨よけの簡単な設置方法とは?
こんなトマトの雨よけに関する疑問についてご紹介いたします。
トマトの雨よけはいらない?メリットとデメリットは?
雨よけは必要か?
トマト栽培において雨よけは必須ではありませんが、地域の気候や栽培環境によっては非常に有効なのも事実です。
特に梅雨時期や雨が多い地域では、病気の予防と果実の品質向上のために設置が推奨されることが多いです。
一方で、降雨量が少ない地域や適切な管理ができる場合は、雨よけなしでも栽培は可能です。
雨よけのメリット①病気の予防
トマトは葉や果実が濡れると、疫病、灰色カビ病、葉カビ病などの病気が発生しやすくなります。
雨よけを設置することにより、葉や果実を濡らすのを防ぎ、病気のリスクを軽減することができます。
雨よけのメリット②果実の品質向上
過度な水分による果実の裂果(実が割れる現象)を防ぐことができるうえ、雨よけにより水分吸収が安定し、甘みや食味が良くなる傾向があります。
雨よけのメリット③安定した生育
土壌の過湿を防ぎ、根の健康を保ちます。
特に粘土質の土壌や排水が悪い場所では効果的です。
雨よけのメリット④収穫期間の延長
病気の抑制により、トマトの収穫期間を長く保てる可能性が高まります。
逆の雨よけを設置するデメリットについても見ていきましょう。
雨よけのデメリット①設置の手間とコスト
当然のことですが、ビニールシートやハウス、支柱などの資材購入や設置に費用と労力がかかります。
特に小規模な家庭菜園ではコストが気になる場合もあるかもしれません。
雨よけのデメリット②通気性の悪化
雨よけの構造によっては風通しが悪くなり、高温多湿になりやすいことがあります。
そのような環境が逆に病気を誘発する可能性も考えられます。
雨よけのデメリット③管理の手間
雨よけを設置すると、灌水(水やり)をこまめに行う必要があり、手間が増える場合があります。
雨よけのデメリット④スペースの問題
雨よけの設置スペースや構造の規模が場所をとってしまい問題になることがあります。
結論と対策のポイント
梅雨が長い地域や降雨量が多い地域、病気が発生しやすい環境、品質の高いトマトを目指す場合には雨よけを設置したほうが良いでしょう。
逆に降雨量が少ない地域や排水の良い土壌、病害に強い品種を選ぶ場合、コストや手間を抑えたい場合には設置しない栽培方法も可能と言えます。
雨よけを設置しない場合は、株間を広く取って通気性を確保したり、病害に強い品種を選んだり、こまめに葉を剪定するなどの管理が重要です。
また、簡易的な雨よけ(ビニールシートや透明傘など)を活用すれば、コストを抑えつつメリットを得られます。
トマトには雨避よけがいらない品種がある?
トマトには「雨よけが不要」とされる特定の品種は存在しませんが、雨に強く、雨よけなしでも比較的育てやすい品種や特性を持つトマトはあります。
これらは主に病害耐性が高く、裂果(果実が割れる現象)が起こりにくい品種です。
以下に、雨よけなしの露地栽培に適したトマト品種の特徴や例をいくつか挙げてみましょう。
雨よけなしでも育てやすいトマトの特徴
- 雨による湿気で発生しやすい疫病、葉カビ病、灰色カビ病などに強い品種。
- 耐病性がある品種は、葉や果実が濡れても病気が広がりにくい。
- 急激な水分吸収による果実の割れ(裂果)が少ない品種は雨後の水分変化に強い。
- 環境変化に強く、過湿な土壌でも根腐れしにくい品種。
おすすめの品種
以下は、露地栽培(雨よけなし)でも育てやすいとされるトマト品種の例です。
ただし、完全に雨よけが不要というわけではなく、栽培環境や管理が重要です。
麗夏(れいか)
日本の気候に適した中玉トマトで、疫病や葉カビ病に比較的強く、裂果も少ないのが特徴で露地栽培で広く使われています。
ホーム桃太郎
桃太郎シリーズは耐病性が高く、裂果にも強い特徴があり、家庭菜園向けで、雨の多い地域でも比較的安定した収穫が見込めます。
シンディスイート
ミニトマトですが、病害耐性が強く、裂果が少なく、露地栽培でも育てやすいと評価されています。
CF千果
こちらもミニトマトですが、耐病性が高く、雨よけなしでも育てやすく収穫量も多いのが特徴です。
フルティカ
中玉トマトで、裂果耐性が高く、病気にも強く、味のバランスも良いのが特徴です。
「雨よけが完全に不要」な品種は存在しませんが、上記のような耐病性・裂果耐性が高い品種は、雨よけなしの露地栽培に適しています。
これらの品種を選びつつ、適切な栽培管理(通気性、排水、剪定など)を組み合わせることで、雨よけなしでも上手に育てることができます。
雨よけはいつから設置すると良い?
トマトの雨よけを設置するタイミングは、栽培環境や地域の気候によって異なりますが、一般的には以下のポイントを考慮して決めます。
定植時(植え付け時)から設置
トマトの苗を定植する時期(通常、春の4月~5月頃、気温が15℃以上安定する時期)。
理由としては、早い段階から葉や茎が過度に濡れるのを防ぎ、病気の予防を徹底できるようになります。
特に梅雨が早い地域(例:西日本)では、定植直後から雨よけがあると初期生育が安定しやすくなります。
地域の梅雨入り時期の1~2週間前
梅雨による長期間の降雨がトマトの病気を誘発しやすい(特に疫病や葉カビ病)ため、梅雨前に設置するとよいでしょう。
トマトが花を咲かせ、実をつけ始める時期。
理由としては、
- 実が雨に濡れると裂果(果実の割れ)が発生しやすくなる。
- 結実期に病気が発生すると収穫量や品質に大きく影響する。
- 初期は自然な降雨を利用しつつ、重要な結実期に品質を守る。
などが挙げられます。
トマトの雨よけの簡単な設置方法とは?
トマトの雨よけを簡単に設置する方法を家庭菜園や小規模栽培向けに、コストを抑えつつ効果的な方法を以下にまとめます。
初心者でも扱いやすい簡易的な方法を中心に説明いたします。
支柱とビニールシートを使った簡易雨よけ
必要な資材
支柱(金属または竹、1.5~2m程度、4~6本)
透明または半透明の農業用ビニールシート(厚手が望ましい)
ビニールひも、結束バンド、またはクリップ
ハサミやカッター
設置手順
支柱を立てる
トマトの株を囲むように、株の周囲に支柱を4本(四角形になるように)または6本(長方形や広い範囲の場合)地面に挿します。
支柱の高さはトマトの成育高さ(1.5m程度)を考慮し、斜め屋根状にするため片側を少し高くするようにしましょう。(例:手前1.5m、奥2m)。
ビニールシートを設置
支柱の上部にビニールシートを広げ、ひもや結束バンドで固定します。
雨が流れ落ちるようにシートに傾斜をつけるのがコツです。(10~20度程度)
シートはトマトの株全体を覆う大きさにし、風で飛ばされないように端を重石(石やブロック)で押さえるか、地面にピンで固定するようにします。
側面は完全に覆わず、風通しを良くするために開放しましょう。(特に高温多湿を避けるため)。
必要に応じて、シートの一部をめくりやすくしておくと水やりや収穫時に便利です。
トンネル型ビニールトンネル
必要な資材
フレキシブルな支柱(例:アーチ状の園芸用支柱、塩ビパイプなど)
農業用ビニールシートまたはトンネル用フィルム
クリップやピン(シート固定用)
設置手順
アーチ支柱を設置
トマトの畝に沿って、アーチ状の支柱を50~70cm間隔で地面に挿します。
高さはトマトの成長に合わせて1.2~1.5m程度を確保するようにしましょう。
ビニールシートをかける
支柱の上にビニールシートをトンネル状に被せていきます。
この際、両端と側面のシートは、風通しを確保するために少し開けておくようにします。
最後にシートがずれないように、クリップやピンで支柱に固定し、端は土や重石で押さえるようにしましょう。
市販の簡易ハウスやガーデニングキット
必要な資材
市販の簡易ハウスキット(ホームセンターやオンラインで購入可能、例:ミニ温室キット、2~3mの簡易フレーム)。
必要に応じて追加のビニールシート。
設置手順
キットの説明書に従い、フレームを組み立ててトマトの株の上に設置します。
付属のビニールカバーやシートをかぶせて完成です。
通気口がある場合は、適宜開閉して換気を確保しましょう。
超簡易!傘やカバーを使った方法
必要な資材
大型の透明傘、または園芸用の透明カバー(100均やホームセンターで購入可)。
支柱(傘を固定する場合)。
設置手順
トマトの株の上に、透明傘やカバーを直接設置します。
傘の場合は、柄を地面に挿すか、支柱に固定します。
カバーは株を覆うように置き、風で飛ばないよう重石で固定します。
見た目は劣りますが、超低コスト(数百円~1,000円程度)で作成できるため、1株ごとの小規模栽培などに最適です。
逆に広い範囲や複数の株には不向きで通気性が悪い場合があるので、定期的に換気が必要となります。
共通のポイントと注意
雨よけは病気を防ぐ一方で、蒸れによる高温多湿が新たな病気を引き起こす可能性があることを理解し、側面や端を開けて風通しを良くすることが大切です。
雨よけを設置すると自然の降雨が届かないため、土が乾いたら適量の水やりを行う(週1~2回、土の表面が乾いたタイミング)。
強風でシートや支柱が倒れないように、しっかりと固定す流ことが大切です。
ビニールシートはUVカットや耐候性のものを選ぶと長持ちします。(1~2シーズン使用可能)。