さつまいも栽培

さつまいもの肥料に鶏糞や油粕はおすすめ?それぞれのメリットとデメリットとは?

2025年7月11日

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さつまいもの肥料に鶏糞や油粕はおすすめ?それぞれのメリットとデメリットとは?

さつまいもの肥料に鶏糞はおすすめ?メリットとデメリットとは?

さつまいもの肥料に油粕はおすすめ?メリットとデメリットとは?

肥料の種類によって与えるタイミングや量は違う?

こんなさつまいもの肥料の種類と量に関する疑問についてご紹介いたします。

さつまいもの肥料に鶏糞はおすすめ?メリットとデメリットとは?

さつまいもの栽培において、鶏糞は有機肥料として多くの農家に選ばれています。

その理由は、鶏糞が持つ独特の栄養特性と土壌に与える影響にあります。

しかし、効果的に使用するためには、そのメリットとデメリットを深く理解し、適切な管理を行う必要があります。

鶏糞の栄養価の高さ

鶏糞は窒素、リン酸、カリウムといった主要な栄養素を高濃度で含んでいます。

特に窒素の含有量は、他の有機肥料と比較しても際立って多く、さつまいもの初期生育における葉や茎の発達を強力にサポートします。

この時期に葉がしっかりと育つことで、光合成が活発になり、芋の肥大に必要なエネルギーが蓄積されやすくなります。

また、鶏糞に含まれるリン酸は、根の発達を助け、さつまいもの根系を強健にする効果があります。

カリウムもまた、芋の品質向上に寄与し、特に糖度や貯蔵性を高める役割を果たします。

これらの栄養素がバランスよく供給されることで、さつまいもは健康的な成長を遂げることができます。

土壌改良効果

鶏糞は有機物としての価値も高く、土壌の微生物活動を活性化させます。

微生物が増えることで、土壌の団粒構造が形成され、水はけや通気性が改善されます。

さつまいもは水はけの良い土壌を好むため、こうした土壌改良効果は栽培において大きな利点となります。

さらに、鶏糞は化学肥料と異なり、土壌に持続的な栄養供給をもたらします。

一度の施肥で長期間にわたり栄養が放出されるため、さつまいもの長い生育期間に適しています。

この持続性は、特に有機栽培を目指す農家にとって魅力的です。

コストと入手の容易さ

鶏糞は比較的安価で、畜産が盛んな地域では入手が容易です。

地元の養鶏場から直接購入できる場合も多く、輸送コストを抑えられる点もメリットです。

小規模農家や家庭菜園においても手軽に取り入れられる肥料として重宝されています。

発酵不足によるリスク

一方で、鶏糞を使用する際にはいくつかの課題があります。

最も注意すべきは、発酵が不十分な鶏糞を使用した場合のリスクです。

生の鶏糞にはアンモニアが多く含まれており、土壌中でガス化するとさつまいもの根を傷つけることがあります。

特に根がまだ脆弱な定植直後にこの影響を受けると生育が大きく阻害される可能性があります。

この問題を回避するには、鶏糞を十分に発酵させた「完熟鶏糞」を使用することが不可欠です。

発酵には通常数か月を要し、適切な水分と通気性を保ちながら管理する必要があります。

市販の完熟鶏糞を選ぶ場合も品質を確認し、異臭や未分解の部分がないかをチェックすることが大切です。

土壌の酸性化と管理の必要性

鶏糞は分解過程で土壌のpHを下げる傾向があります。

さつまいもは弱酸性から中性の土壌(pH5.5~6.5)を好むため、鶏糞を多用すると土壌が過度に酸性に傾くリスクがあります。

そのような問題を防ぐには、施肥前に土壌のpHを測定し、必要に応じて石灰や苦土石灰を施して中和することが推奨されます。

苦土石灰はゆっくりと土壌酸度を調整してくれます。

このような土壌管理は、特に連作を行う畑では重要です。

鶏糞を毎年使用する場合、土壌の酸性度が徐々に変化するため、定期的な土壌検査が欠かせません。

こうした手間を怠るとさつまいもの生育不良や収量低下につながる可能性があります。

施肥量の管理とタイミング

鶏糞のもう一つの課題は、施肥量の管理です。

栄養価が高いゆえに、過剰に施すと葉や茎が過度に成長する「つるぼけ」が発生し、芋の肥大が抑えられることがあります。

さつまいもの栽培では、芋の形成を優先させるため、窒素の供給を控えめにすることが求められます。

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一般的には、元肥として1平方メートルあたり200~300gの完熟鶏糞を施すのが適切です。

この量は土壌の肥沃度や品種によって調整が必要ですが、過剰施肥を避けるためには少なめに始めるのが賢明です。

また、追肥として鶏糞を使用する場合は、生育中期以降は控え、リン酸やカリウムを補う肥料を優先することで、芋の品質を高めることができます。

環境への配慮

鶏糞を使用する際は、環境への影響も考慮する必要があります。

過剰な施肥は、栄養素が地下水に流れ込む「栄養塩類の流出」を引き起こし、周辺の水系を汚染するリスクがあります。

特に雨の多い地域や水はけの悪い土壌では、施肥量とタイミングを慎重に管理することが求められます。

また、鶏糞の保管や施肥の際の臭気も近隣への配慮が必要です。

完熟鶏糞を使用することで臭いは軽減されますが、作業時には近隣住民への影響を最小限に抑える工夫が求められます。

総合的な評価

鶏糞は、さつまいもの栽培において栄養価の高さや土壌改良効果、コスト面での利点を持つ優れた肥料です。

しかし、発酵不足や過剰施肥、土壌の酸性化といったリスクを回避するには、適切な管理が不可欠です。

栽培の目的や土壌の状態、農家の経験レベルに応じて、鶏糞を上手に活用することで、質の高いさつまいもを収穫できる可能性が高まります。

木酢液を配合して土壌改良効果を高めた粒状の鶏糞です。

さつまいもの肥料に油粕はおすすめ?メリットとデメリットとは?

さつまいもの栽培において、油粕は有機肥料として注目される選択肢の一つです。

菜種や大豆などの油を搾った後に残る副産物である油粕は、栄養バランスに優れ、土壌への穏やかな効果が特徴です。

しかし、その使用にはメリットとデメリットがあり、適切な管理が求められます。

栄養バランスの優位性

油粕は、窒素を主成分としつつ、リン酸やカリウムも適度に含む肥料です。

さつまいもの生育初期には、窒素が葉や茎の成長を促し、光合成を活発にすることで芋の肥大に必要なエネルギーを蓄積させます。

一方で、リン酸は根の発達を支え、カリウムは芋の糖度や貯蔵性を高める効果があります。

このバランスの良さは、さつまいもの栽培において安定した生育を促す大きな利点です。

特に油粕の窒素は化学肥料のような急激な効果ではなく、緩効性で徐々に供給されるため、さつまいもの長い生育期間に適しています。

そのような特性により、栄養の過剰供給による生育の偏りを防ぎやすくなります。

土壌の構造改善と持続性

油粕は有機物としての役割も果たします。

土壌中で分解される過程で、微生物の活動を活性化させ、土壌の団粒構造を形成します。

この構造は、さつまいもが好む水はけの良い土壌環境を整えるのに役立ちます。

特に粘土質の土壌や水はけが悪い畑では、油粕の施用により通気性や排水性が向上し、根の発達が促されます。

また、油粕は土壌に持続的な栄養供給をもたらします。

一度施肥すると分解がゆっくり進むため、数か月にわたり栄養が供給され続ける点は、さつまいもの栽培において効率的です。

この特性は、化学肥料に頼らず自然な栽培を目指す農家にとって魅力的です。

扱いやすさと環境への優しさ

油粕は、適切に発酵させた状態で使用すれば、比較的扱いやすい肥料です。

化学肥料のように即座に溶け出して栄養が流亡するリスクが低く、環境への負荷も抑えられます。

また、油粕は農産物の副産物であるため、持続可能な農業に貢献する資材としても評価されています。

地域によっては、菜種油粕などが地元で手に入りやすく、コストを抑えられる点もメリットです。

発酵管理の重要性

油粕の使用において最も注意すべきは発酵の状態です。

未発酵の油粕を土壌に直接施すと、分解過程で発生する熱やガスがさつまいもの根を傷める可能性があります。

また、未発酵の状態では悪臭が発生しやすく、害虫やカビを引き寄せるリスクもあります。

このような問題を防ぐには、油粕を数か月間、適切な水分と通気性を保ちながら発酵させ、完熟状態で使用することが不可欠です。

市販の油粕を購入する場合、発酵済みの製品を選ぶことでこのリスクを軽減できます。

ただし、品質にはバラつきがあるため、購入前に成分や発酵状態を確認することが大切です。

家庭菜園では、発酵の手間を省くために信頼できるメーカーの製品を選ぶのが現実的です。

緩効性による効果の遅延

油粕の緩効性はメリットである一方、即効性を求める場合にはデメリットとなります。

さつまいもの定植直後など、急速な栄養供給が必要な場面では、油粕だけでは不足する可能性があります。

そのような時には、速効性の化学肥料や他の有機肥料を補完的に使用することで、初期生育を支える工夫が必要です。

また、油粕の分解速度は土壌の温度や水分、微生物の活性に影響されます。

寒冷な地域や春先の低温期に施肥した場合、分解が遅れ、期待した効果が得られないことがあります。

そのため、油粕を元肥として使用する場合は植え付けの2~3週間前に施し、土壌中で分解が始まる時間を確保することが推奨されます。

過剰施肥のリスク

油粕は窒素を多く含むため、施肥量を誤ると葉や茎が過剰に成長する「つるぼけ」を引き起こす可能性があります。

さつまいもの栽培では、芋の肥大を優先するため、窒素の供給は控えめにするのが基本です。

元肥として1平方メートルあたり100~150gを目安に施し、土壌の肥沃度に応じて調整することが重要です。

特に、肥沃な土壌や連作地では、油粕の量をさらに減らすか、追肥を控えることで、芋の品質を保つことができます。

施肥量を決定する際は、土壌分析を行い、栄養バランスを把握することが理想的です。

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保管と作業の注意点

油粕は湿気を吸いやすく、適切に保管しないとカビや腐敗が発生する可能性があります。

保管時には、乾燥した場所で密封し、直射日光を避けることが必要です。

また、発酵中の油粕は独特の臭いを放つため、近隣への配慮も求められます。

作業時には、臭気対策としてマスクや手袋を使用するなど、快適に作業できる環境を整えることも大切です。

総合的な評価

油粕は、さつまいもの栽培において栄養バランスの良さ、土壌改良効果、環境への優しさといったメリットを持つ肥料です。

特に有機栽培や持続可能な農業を目指す場合に適しています。

しかし、発酵管理や施肥量の調整、効果の遅延といった課題を理解し、適切なタイミングと量で使用することが成功の鍵です。

土壌の状態や栽培環境に応じて油粕を活用することで、良質なさつまいもの収穫が期待できます。

肥料の種類によって与えるタイミングや量は違う?

さつまいもの栽培では、肥料の種類によって施肥のタイミングや量が大きく異なるため、適切な管理が収量と品質に直結します。

それぞれの肥料が持つ特性や、さつまいもの生育ステージごとの栄養ニーズを理解することで、最適な施肥計画を立てることができます。

肥料の種類とその特性

さつまいも栽培で一般的に使用される肥料には、有機肥料と化学肥料があります。

有機肥料には、鶏糞や油粕、堆肥などが含まれ、緩効性で土壌にじっくりと栄養を供給します。

一方、化学肥料は速効性が高く、特定の栄養素をピンポイントで補給するのに適しています。

有機肥料は、土壌中で微生物によって分解されるため、効果の発現に時間がかかります。

これに対し、化学肥料は水に溶けやすく、植物がすぐに吸収できる形で栄養を供給します。

この特性の違いが、施肥のタイミングや量に影響を与えます。

元肥のタイミングと量

さつまいもの栽培では、植え付け前に施す元肥が基本となります。

元肥は、苗の定植前に土壌に混ぜ込み、初期生育を支える役割を果たします。

有機肥料を使用する場合、分解に時間がかかるため、植え付けの2~3週間前に施すのが一般的です。

たとえば、堆肥は1平方メートルあたり1~2kgを目安に、土壌に均一に混ぜ込みます。

堆肥は栄養濃度が低めで、土壌の物理性を改善する効果が大きいため、元肥としてたっぷり施しても過剰になるリスクは低いです。

化学肥料を元肥として使用する場合、窒素・リン酸・カリウムのバランスが取れた化成肥料(例:N-P-K=8-8-8)を1平方メートルあたり50~100g程度施します。

化学肥料は即効性が高いため、過剰に施すと根焼けや生育の偏りを引き起こす可能性があるため、量の管理が重要です。

追肥のタイミングと量

さつまいもの生育中期(植え付け後1~2か月)に、必要に応じて追肥を行います。

追肥は、芋の肥大を促すために行うことが多く、化学肥料が主に使用されます。

たとえば、リン酸やカリウムを多く含む肥料(例:N-P-K=0-10-10)を1平方メートルあたり20~30g施すことで、芋の成長をサポートします。

有機肥料を追肥として使用する場合、液肥や発酵済みの有機肥料を選ぶと効果的です。

液肥は希釈して株元に施すことで、即効性を持たせつつ、土壌への負担を軽減できます。

ただし、さつまいもは過度な栄養を嫌うため、追肥は最小限にとどめ、土壌の状態や植物の生育状況を見ながら判断することが大切です。

生育ステージごとの栄養ニーズ

さつまいもの生育は、大きく分けて初期(定植~1か月)、中期(1~2か月)、後期(収穫前)に分けられます。

初期は根の活着と葉の成長が重要であり、窒素を適度に含む肥料が適しています。

この時期に元肥が効果を発揮し、葉の面積を増やすことで光合成を促進します。

中期には、芋の肥大が始まるため、リン酸とカリウムの供給が重要になります。

リン酸は根の成長を助け、カリウムは芋の糖度や硬さを高める効果があります。

この時期の追肥は、これらの栄養素を補うことを目的とし、窒素の過剰供給を避けることが求められます。

後期(収穫前1か月)は、栄養吸収がほぼ終了し、芋の成熟を促す時期です。

この段階では、追加の肥料はほとんど必要なく、過剰な施肥は芋の品質を下げる原因となります。

土壌の状態に応じた調整

土壌の肥沃度や性質も施肥のタイミングと量に影響を与えます。

肥沃な土壌では、元肥の量を抑え、追肥を控えることで、栄養過多を防ぎます。

一方、痩せた土壌では、元肥をやや多めに施し、初期生育をしっかり支える必要があります。

土壌の排水性も考慮が必要です。

水はけが悪い土壌では、有機肥料の分解が遅れ、効果が発揮されるまでに時間がかかる場合があります。

そのような時には、化学肥料を補完的に使用することで、必要な栄養を迅速に供給できます。

地域や気候の影響

気候や地域も施肥計画に影響します。

温暖な地域では、微生物の活動が活発で有機肥料の分解が早まるため、元肥の効果が早く現れます。

逆に寒冷な地域では分解が遅れるため、元肥を早めに施すか、化学肥料を併用する工夫が必要です。

また、降雨量が多い地域では、肥料の流亡を防ぐため、追肥を小分けにして施す方法が有効です。

そのような方法により、栄養が効率的に植物に吸収され、環境への影響も抑えられます。

施肥のバランスと観察の重要性

さつまいもは、過剰な肥料を嫌う作物です。

どの肥料を使用する場合も適量を守り、植物の生育状況を観察しながら施肥を行うことが重要です。

葉の色が濃すぎる場合は窒素過多、芋の肥大が遅い場合はリン酸やカリウム不足の可能性があるため、こうしたサインを見逃さないようにしましょう。

土壌分析を定期的に行うことで、肥料の種類や量をより精密に調整できます。

特に連作を行う畑では、栄養バランスが崩れやすいため、分析結果に基づいた施肥計画が成功の鍵となります。

総合的な施肥戦略

肥料の種類によって、さつまいもの栽培におけるタイミングと量は大きく異なります。

有機肥料は元肥として土壌を整え、化学肥料は追肥としてピンポイントで栄養を補うのが効果的です。

生育ステージや土壌の状態、気候を考慮し、適切な施肥を行うことで、さつまいもの品質と収量を最大化できます。

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