
トマトの収穫時期と見分け方とは?
トマト収穫のベストタイミングを逃さないコツとは?
トマトの収穫後の正しい保存方法とは?
トマトの収穫時期に合わせた栽培管理のポイントとは?
トマト収穫後の次作準備と植え付け時期とは?
トマトの収穫時期に多い悩みと対処法とは?
トマト収穫時期の豊作を実現する秘訣とは?
こんなトマトの収穫時期に関する疑問についてご紹介いたします。
トマトの収穫時期と見分け方
トマトの収穫シーズンは、夏野菜の代表格として知られるトマトですが、その収穫期は6月頃から10月頃までと長期間に渡ります。
地域や気候によって多少の差はありますが、一般的には7月から8月にかけてが最盛期となるでしょう。
ハウス栽培や抑制栽培などの工夫次第で、年間を通してトマトを収穫することも可能です。
完熟トマトを見分けるためには、果実の色や形、ヘタの状態などをチェックすることが大切です。
まず完熟トマトの果実は、品種本来の濃い赤色や黄色、オレンジ色などに染まり、つやが出てきます。
また果実が大きく膨らみ、弾力があって少し柔らかい感触が特徴的です。
ヘタに注目すると、完熟するとヘタの部分が茶色くなり、ヘタと果実の間に隙間ができ始めます。
この状態になれば、もぎ取り時期のサインと言えるでしょう。
品種によってトマトの収穫適期は異なるため、栽培品種の特性を知っておくことが大切です。
大玉トマトの場合、果実が大きいため完熟するまでに60日以上かかることもあります。
一方、ミニトマトは40日前後と比較的早く、超小玉トマトに至っては、わずか30日ほどで収穫期を迎えます。
トマトの品種ごとの成熟日数を把握しておけば、おおよその収穫時期が分かるでしょう。
また、果実の色も品種によって異なるため、赤色だけでなく黄色やオレンジ色、黒紫色の果実が完熟状態の品種もあることを覚えておきましょう。
トマト収穫のベストタイミングを逃さないコツ
トマトの収穫タイミングを逃さないためには、果実の色や触感をこまめにチェックすることが大切です。
完熟したトマトは、品種独自の濃い色に染まり、つやのある果皮が特徴的です。
赤色品種なら濃い赤色に、黄色品種なら濃い黄色になるまで待ちましょう。
また、少しへこむくらいの柔らかさがあり、ヘタがしおれ始めるのも完熟の証です。
一方、収穫適期を過ぎたトマトには、ヘタの完全な枯れ込みや果皮の張りの消失など、過熟特有の兆候が見られます。
果頂部のひび割れや、ヘタ周辺からの軟化も、収穫が遅れたサインです。
このような状態では、風味の低下や日持ちの悪化につながりやすいため注意が必要です。
完熟を待ちすぎるよりも、やや早めの収穫がおすすめです。
9割程度まで色づいた段階なら、追熟で十分に美味しく仕上がります。
特に梅雨時や長雨の時期は、完熟を待っているとトマトが割れてしまうこともあるため、色づきを見極めて早めに収穫するのがコツと言えるでしょう。
ヘタをつけたまま冷暗所で保存し、3〜5日ほど追熟させれば、風味豊かなトマトが食べられます。
トマトの収穫後の正しい保存方法
トマトの収穫後は、適切な保存方法を知っておくことが大切です。
トマトの最適保存温度は、10℃前後の冷暗所です。
常温に近い18℃から23℃くらいでも保存できますが、熟成が進みやすいため食べきれる分だけ保存するようにしましょう。
直射日光の当たる場所や、冷蔵庫内の温度が5℃以下になるような場所は避けましょう。
また湿度が高すぎる環境も、カビ発生のリスクが高まるので注意が必要です。
トマトの日持ちを良くするためには、保存前の仕分けが重要です。
傷や潰れ、虫食い跡のある果実は傷んだ部分から腐敗しやすいため、早めに使い切るようにしましょう。
完熟したトマトと少し硬めのトマトは分けて保存し、硬めのものから順に使うのがコツです。
また、ヘタを取り除いてからラップで包み、ヘタの部分を下にして並べると良いでしょう。
ラップがなければ、新聞紙などでくるむのも有効な方法の一つです。
冷蔵庫でトマトを保存する場合は、野菜室を利用しましょう。
ビニール袋に入れて口を軽く閉じ、立てて並べると冷気があたりすぎず日持ちがよくなります。
ただし、トマトは低温に弱く8℃以下では低温障害を受けるため、温度設定にはくれぐれも注意が必要です。
また、ドアポケットなど温度変化の激しい場所での保存は避けましょう。
長期保存には向きませんが、半分に切ったトマトなどは、切り口をラップで包んで冷蔵庫で保存すれば、1〜2日なら十分日持ちします。
トマトの収穫時期に合わせた栽培管理のポイント
トマトの収穫時期が近づくと、栽培管理にもいくつか注意すべき点があります。
水やりは、収穫期に入る2週間ほど前から徐々に量を減らしていきましょう。
水を控えめにすることで、果実の糖度が上がり、うま味が増します。
ただし急に水を止めてしまうと尻腐れ果などの生理障害につながるため、様子を見ながら徐々に調整することが大切です。
畝や株元の湿り具合を見て、表面が乾いたらたっぷりと水を与える、といったように加減してください。
一方、追肥は基本的に収穫直前には必要ありません。
むしろ窒素分の多い肥料を与えすぎると、葉や茎の成長が旺盛になりすぎて果実の肥大が悪くなるため、控えめにすることが賢明です。
ただし葉色が極端に薄くなるなど、明らかに栄養不足の症状が見られる場合は、収穫の3週間ほど前を目安に、薄めの液肥などで様子を見ながら補うのも良いでしょう。
くれぐれも濃い肥料の追肥は厳禁です。
収穫時期はトマトの病気や害虫が発生しやすい時期でもあるため、こまめな観察と適切な対処が欠かせません。
特に晩春から初夏にかけては、うどんこ病や灰色かび病など、湿度の高い環境を好む病気の発生リスクが高まります。
葉の表面に白いカビのようなものが見られたら、早めに葉を切除し、病気の拡大を防ぎましょう。
また、害虫では、収穫期の温暖な環境を好むアザミウマなどの被害に注意が必要です。
こまめな観察に加え、粘着シートなどを利用した防除を行うことで、大きな被害を防ぐことができるでしょう。
トマト収穫後の次作準備と植え付け時期
トマトの収穫が終わったら、次作に向けた土づくりを始めましょう。
まず、残った茎葉や支柱を取り除き、石灰を100平方メートルあたり10キログラムほど散布して土壌のpHを中性に近づけます。
石灰の散布後は、2週間ほど休耕期間を設けるのがおすすめです。
この間に太陽熱消毒を行えば、連作障害の原因となる土壌病害虫の密度を下げる効果が期待できます。
休耕期間中は、土壌表面をビニールなどで覆って太陽熱を効率的に取り込むようにしましょう。
次作のトマト栽培は、気温が下がり始める9月中旬から10月上旬が植え付けの適期です。
真夏の高温期は苗の活着が悪くなるため、暑さが和らいだ秋口まで待つことが重要です。
苗の植え付け前には、元肥として完熟堆肥を1平方メートルあたり5キログラムほど混ぜ込みます。
堆肥のような有機物の投入は、連作障害の回避にも役立つでしょう。
定植する苗は、充実した苗を選ぶことが大切です。
苗の生育が悪いと、収量や品質の低下につながるため、丈夫で病気のない苗を使いましょう。
また、定植前に苗を十分に水で濡らしてから植え付けると活着が良くなります。
植え穴にも、たっぷりと水を注いでおくと良いでしょう。
トマト栽培で連作障害を防ぐには、輪作体系を考えることが大切です。
トマト科植物の連作は避け、ウリ科やナス科など、トマトと同じ科の野菜も連作しないようにしましょう。
代わりにユリ科やアブラナ科、マメ科など、トマトと科の異なる野菜を輪作に取り入れると良いでしょう。
中でもネギ類やニンニク、ゴボウなどを組み合わせると、土壌病害虫の抑制効果が期待できます。
連作を避けるだけでなく、こうした野菜の組み合わせを意識した輪作を行うことが、連作障害の回避につながるのです。
トマトの収穫時期に多い悩みと対処法
トマトの収穫時期になると、裂果や尻腐れ果、未熟果など、様々な悩みを抱える栽培者が多くなります。
裂果は、果実に亀裂が入る現象で、果頂部や果梗部から放射状に裂ける縦裂果と、果肩部を中心に同心円状に裂ける同心円裂果の2種類があります。
原因は水分ストレスによる急激な肥大が主で、干ばつ後の灌水や、曇雨天の後の強い日照などで発生しやすくなります。
予防するには、マルチングで土壌水分を安定させたり、敷きわらで地表面の乾燥を防いだりすることが有効です。
また、水やりのムラをなくし、潅水量を調整することも大切です。
尻腐れ果は、果実の尻部(花落ち痕)から水浸状に褐変し、軟化する生理障害です。
カルシウム欠乏が主な原因で、多湿や高温、塩類濃度の高い土壌などでも発生しやすくなります。
発生を抑えるには、石灰を施用して土壌pHを矯正したり、かん水量を調整したりすることが重要です。
また、カルシウム剤の葉面散布も効果的です。
一方、未熟果は完熟前のものを収穫してしまった果実のことを指します。
完熟果と比べると品質は劣りますが、上手に活用すれば十分食用になります。
未熟果をダンボールなどに並べ、常温で保存すれば1週間から10日ほどで追熟が進み、食べ頃を迎えます。
追熟の目安は、ヘタが茶色くしなびてくることです。
また、未熟果は加熱調理に向いています。
グリーンカレーの具材にしたり、丸ごとオーブンで焼いてスープやソースにしたりするのもおすすめです。
あるいは、ピクルスにするのもよいでしょう。
り、加工品としての活用も検討してみてはいかがでしょうか。
トマト収穫時期の豊作を実現する秘訣
トマトの豊作を実現するためには、まず安定した収穫量を得るための栽培管理が重要です。
具体的には、定期的な追肥や薬剤散布、葉かきや誘引など、地道な管理作業を丁寧に行うことが欠かせません。
トマトは花芽分化期から果実肥大期にかけての栄養状態が収量に大きく影響するため、生育に合わせた施肥管理が特に大切です。
果実肥大期には、リン酸とカリウムを多めに与えると、品質の高い果実が得られるでしょう。
また、過繁茂は日照不足や病気を招くため、随時葉かきを行って株内の通風を良くすることも重要なポイントです。
着果率を上げることも、多くの収穫を得るためには欠かせません。
トマトの受粉は基本的に自家受粉ですが、気温の低い時期や雨天が続く時期は、花粉の充実が悪くなるため受粉不良になりがちです。
そこで、開花期にはホルモン処理剤を散布したり、人工授粉を行ったりすることで、着果率をアップさせることができます。
ホルモン剤の散布は、開花期の午前中に行うのが効果的です。
一方、人工授粉は、午前10時から正午ごろに行うのがおすすめです。
晴天の日に、花をやさしくたたいて花粉を飛ばすようにすれば、より確実に受粉させることができるでしょう。
さらに、収穫時期を少しでも延ばすことができれば、総収穫量の増加も見込めます。
トマトは気温の低下とともに徐々に収穫が終了に向かいますが、遮光資材や不織布などを利用して寒さ対策を行えば、収穫時期を1〜2週間ほど延長できる可能性があります。
特に晩秋までトマトを収穫したい場合は、8月下旬ごろから遮光率40%ほどの寒冷紗を被せることをおすすめします。
また、9月中旬以降は不織布などで保温することで、さらに収穫を続けることができるでしょう。
いずれにしても、低温期のトマト栽培では、最低気温が10℃を下回らないように管理することが何より大切です。