
トマトの葉が枯れる原因と原因の見分け方とは?
枯れたトマトを復活させることはできる?
こんなトマトが枯れてしまう問題についてご紹介いたします。
トマトの葉が枯れる原因と原因の見分け方とは?
トマトの葉が枯れる現象には、さまざまな原因が潜んでおり、それぞれの原因を見極めることが適切な対処の第一歩となります。
以下では、トマトの葉が枯れる主な原因と、その見分け方を詳しくご紹介いたします。
栽培環境や管理方法に応じた具体的な観察ポイントも交え、考えてみましょう。
水不足による枯れ
トマトは水分を多く必要とする作物ですが、根が比較的浅いため、土壌の水分が不足するとすぐに影響を受けます。
特に夏場の高温期や乾燥した環境では、水不足が葉の枯れを引き起こす主な原因となります。
水不足による枯れの特徴は、葉の先端や縁から黄変が始まり、徐々に茶色く枯れることです。
葉全体がしおれ、触るとパリパリとした感触になる場合もあります。
土の表面がひび割れていたり、指を2~3cmほど土に挿しても湿り気を感じなかったりする場合は、水不足が疑われます。
見分け方のポイントとしては、朝や夕方の涼しい時間に株全体を観察することです。
水不足の場合には、夜間に多少回復して葉が元気に見えることがありますが、日中の暑さで再びしおれるパターンが典型的です。
また、鉢植えの場合は特に水切れが起こりやすいため、底穴から水が流れ出るまでたっぷり水を与えているかを確認しましょう。
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栄養不足による枯れ
トマトは成長に多くの栄養を必要とし、特に窒素、リン、カリウムのバランスが重要です。
これらの栄養素が不足すると、葉の色や形状に変化が現れ、最終的に枯れることがあります。
窒素不足の場合には、下葉から黄変が始まり、全体的に葉が薄緑色になるのが特徴です。
進行すると葉が完全に黄色くなり、枯れ落ちます。
一方で、カリウム不足では、葉の縁が茶色く焼けたように枯れ、葉脈の間に黄化が見られることがあります。
マグネシウム不足もまれに起こり、葉脈の間が黄色くなりながら葉脈自体は緑のまま残る「葉脈間黄化」が特徴です。
見分けるためには、葉のどの部分がどのように変化しているかを丁寧に観察します。
例えば、下葉から順に黄変が進む場合は窒素不足、葉の縁が不均一に枯れる場合はカリウム不足を疑います。
土壌分析キットを使用すると、栄養状態を正確に把握できるため、家庭菜園でも活用すると良いでしょう。
病害による枯れ
トマトはさまざまな病害に弱く、特に葉が枯れる原因として多いのが疫病、青枯病、うどんこ病などです。
これらの病害は、環境条件や管理方法によって発生しやすさが異なります。
疫病は、湿度の高い環境で発生しやすい真菌性の病気です。
葉に暗褐色から黒い斑点が現れ、湿気が多いと白いカビのような菌糸が葉裏に見られることもあります。
斑点が広がると葉全体が枯れ、株全体に感染が及ぶこともあります。
見分け方としては、葉の斑点が不規則で、湿った環境で急速に広がる点が特徴です。
青枯病は細菌性の病気で、急に葉がしおれ、短期間で株全体が枯れるのが特徴です。
茎の基部を切ると、切り口から白い粘液が出る場合があり、根が変色していることもあります。
土壌中の細菌が原因で、排水不良な土壌や高温多湿の環境で発生しやすいです。
うどんこ病は、葉の表面に白い粉のような斑点が現れ、進行すると葉が黄変して枯れる病気です。
乾燥した環境で発生しやすく、葉の表面を指でこすると白い粉が取れるのが特徴です。
これらの病害を見分けるには、葉だけでなく茎や根、全体の生育状況を観察することが重要です。
また、病害が疑われる場合は、早めに感染部分を切り取り、ほかの株への広がりを防ぐことが大切です。
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害虫による被害
トマトの葉を枯らす害虫として、アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシなどが挙げられます。
これらの害虫は、葉の汁を吸ったり、葉を直接食べたりすることで枯れを引き起こします。
ハダニは特に乾燥した環境で増殖しやすく、葉裏に細かい白い点やクモの巣のような糸が見られるのが特徴です。
被害が進むと葉全体が黄変し、枯れてしまいます。
アブラムシは葉や新芽に群がり、汁を吸うことで葉を縮ませたり黄変させたりします。
ヨトウムシは夜間に葉を食べ、大きな穴を開けるため、葉が部分的に枯れることがあります。
見分け方としては、葉裏をルーペで観察することが有効です。
ハダニは0.5mm以下の小さな虫で、動いているのが確認できます。
アブラムシは緑や黒の小さな虫が集団でいるのが目視で分かります。
ヨトウムシは昼間に土の中や葉の裏に隠れているため、夜間に懐中電灯で確認すると見つけやすいです。
環境ストレスによる枯れ
トマトは環境の変化に敏感で、急激な温度変化、強風、過度な日光などが葉の枯れを引き起こすことがあります。
特に、夏場の直射日光や高温、冬場の低温障害は、葉に大きなストレスを与えます。
直射日光による「葉焼け」は、葉が白っぽく変色し、ひどい場合は茶色く枯れる現象です。
葉の表面が日光に直接さらされる部分で起こりやすく、特に若い葉や新芽が影響を受けます。
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強風は葉を乾燥させ、縁から枯れる原因となります。
低温障害では、葉が黒ずんで枯れることがあり、特に夜間の気温が10℃以下になると発生しやすいです。
見分け方としては、枯れ方が均等でない場合、環境ストレスを疑います。
例えば、株の片側(日光や風が強く当たる側)だけが枯れている場合、環境要因が原因と考えられます。
気象記録や栽培場所の風向き、日当たりを振り返ると、原因を特定しやすくなります。
栽培環境ごとの注意点
トマトの栽培環境によって、葉が枯れる原因の傾向が異なることもあります。
露地栽培では、雨や風、土壌の状態が大きく影響しますが、ハウス栽培では、湿度や温度管理が不十分だと病害や害虫が発生しやすくなります。
鉢植えでは、水や栄養の管理がよりシビアで、根詰まりも枯れの原因となることがあります。
例えば、露地栽培で排水が悪い場合、青枯病や根腐れが起こりやすく、葉が急にしおれて枯れることがあります。
ハウス栽培では、換気不足による高湿度が疫病を誘発するリスクが高まります。
鉢植えでは、根が制限されるため、水や栄養の吸収が追いつかず、葉が枯れやすいです。
原因を正確に見極めるためには、栽培環境の記録を残すことが有効です。
水やり頻度、肥料の種類と量、天候、気温、湿度などを記録し、葉の状態と照らし合わせると、原因の特定がしやすくなります。
また、複数の原因が重なっている場合もあるため、全体的な管理を見直す視点も重要です。
これらの原因を見分ける際は、焦らずに株全体と周辺環境をじっくり観察することが大切です。
葉の枯れ方は、トマトが発するサインです。
そのサインを丁寧に読み解くことで、適切な対処法が見えてきます。
枯れたトマトを復活させることはできる?
トマトの葉が枯れると、栽培者はその株をなんとか救いたいと考えるものです。
しかし、復活の可能性は枯れの原因や被害の進行度、株の状態に大きく左右されます。
以下では、原因別にトマトを復活させる方法、その限界、そして具体的な対処法をご紹介いたします。
水不足による枯れへの対処
水不足が原因で葉が枯れた場合には、早期の対処で復活の可能性は比較的高いです。
トマトは水分を多く必要とする作物で、特に開花期や実をつける時期に水が不足すると、葉がしおれて黄変し、枯れ始めます。
対処法としては、まず土壌の水分状態を確認します。
土の表面が乾いている、または指を5cmほど挿しても湿り気がない場合は、速やかに水を与えます。
水やりは朝や夕方の涼しい時間に行い、根元にじっくり水が浸透するように、底穴から水が流れ出るまでたっぷり与えます。
ただし、過剰な水やりは根腐れを引き起こすため、土が乾くまで数日待ってから次の水やりを行うのが理想です。
マルチング(わらやビニールで土を覆う)を取り入れると、土壌の水分蒸発を抑え、安定した水分供給が可能になります。
被害が軽度で新芽や上部の葉がまだ緑を保っている場合には、適切な水やりで数日から1週間程度で回復の兆しが見られることがあります。
ただし、根がすでに弱っている場合は、回復に時間がかかることもあります。
栄養不足への対応
窒素、カリウム、マグネシウムなどの栄養素不足が原因で葉が枯れた場合には、適切な肥料補給で復活の可能性があります。
栄養不足は、葉の黄変や縁の枯れ、新芽の生育不良として現れます。
窒素不足が疑われる場合には、速効性の液体肥料(例えば、窒素を多く含む尿素ベースの肥料)を希釈して根元に施します。
カリウム不足では、硫酸カリウムや草木灰を少量与えると効果的です。
マグネシウム不足の場合は、硫酸マグネシウム(エプソムソルト)を水に溶かして葉面散布すると、吸収が早く効果が出やすいです。
肥料を与える際は、過剰施肥に注意が必要です。
規定量を守り、2週間に1回程度の頻度で施肥します。
肥料焼けを防ぐため、施肥後は十分な水やりを行い、肥料を土に馴染ませます。
栄養不足の場合、被害が下葉に限定されているなら、株全体の回復は期待できます。
新芽が元気に育ち始めたら、復活のサインです。
しかし、株全体が弱っている場合は、肥料だけでは回復が難しいこともあります。
病害による枯れへの対処
病害による葉の枯れは、復活が難しい場合が多いですが、早期発見なら部分的な回復が可能な場合もあります。
トマトに多い疫病、青枯病、うどんこ病など、病気の種類によって対処法が異なります。
疫病の場合、感染した葉や茎を清潔なハサミで切り取り、焼却または密封して廃棄します。
感染が株全体に広がっていない場合、銅剤や専用の殺菌剤を散布し、換気を良くして湿度を下げることで、残った部分の回復を促します。
ただし、株の基部や主茎まで感染が及ぶと復活はほぼ不可能です。
青枯病は細菌性で、根や茎の内部が侵されると回復は非常に困難です。
対処法としては、感染した株を速やかに抜き取り、土壌を消毒(太陽熱消毒や薬剤処理)して再発を防ぎます。
周辺の健康な株を守るため、早急な対応が求められます。
うどんこ病は比較的対処しやすい病気で、初期なら重曹を水に溶かした溶液(1リットルに対し小さじ1杯程度)を葉に散布することで抑えられます。
感染が軽度で新芽が健全なら、株は回復する可能性があります。
病害の場合、復活の鍵は早期発見と感染拡大の防止です。
定期的に株を観察し、異常な葉や茎を早めに取り除く習慣が重要です。
害虫被害からの回復
アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシなどの害虫が原因で葉が枯れた場合には、害虫を駆除すれば復活の可能性があります。
害虫は葉の汁を吸ったり、葉を食べたりすることで枯れを引き起こしますが、被害が部分的なら株全体の回復が期待できます。
ハダニは葉裏に水をかけて洗い流すか、専用の殺ダニ剤を使用します。
湿度を保つために定期的に葉に霧吹きで水をかけるのも効果的です。
アブラムシは、牛乳を水で薄めた溶液(1:5程度)をスプレーするか、ニームオイルを使用すると駆除できます。
ヨトウムシは夜間に懐中電灯で探し、捕殺するか、BT剤(生物農薬)を散布します。
害虫駆除後は、株のストレスを軽減するため、適度な水やりと栄養補給を行います。
新芽が元気に育ち始めたら、復活の兆候です。
ただし、害虫が媒介するウイルス病に感染している場合、回復は難しく、抜き取りが必要になることもあります。
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環境ストレスへの対策
強風、直射日光の強さ、低温や高温といった環境ストレスが原因の場合、環境を改善することで復活の可能性があります。
環境ストレスは、葉の一部が焼けるように枯れたり、黒ずんで枯れたりする形で現れます。
葉焼けを防ぐには、遮光ネットや寒冷紗で直射日光を和らげます。
特に夏場の午後の強い日差しが原因の場合、30~50%の遮光率のネットが効果的です。
強風が原因なら、防風ネットや支柱で株を固定し、葉への物理的ダメージを減らします。
低温障害が疑われる場合、夜間にビニールや不織布で株を覆い、保温を図ります。
逆に高温ストレスでは、根元にマルチングを施して土壌の温度上昇を抑え、こまめな水やりで株を冷やします。
環境ストレスによる被害は、株の生命力が残っていれば回復可能です。
新芽や残った葉が健全なら、環境改善後1~2週間で新しい葉が育ち始めます。
復活の限界と再発防止
トマトの復活が難しいケースもあります。
根や主茎が広範囲に損傷している場合や、病害が株全体に広がっている場合、株の生命力を取り戻すのはほぼ不可能です。
そのような時には、無理に復活を試みるよりも新しい苗を植えることを検討しましょう。
復活に成功した場合でも、同じ原因で再び枯れるリスクがあります。
例えば、水不足を解消した後でも、排水不良な土壌では根腐れが起こりやすくなります。
病害や害虫の再発を防ぐには、土壌改良や定期的な観察、予防的な農薬散布が必要です。
栽培環境に応じた工夫も重要です。
露地栽培では、排水を良くするために高畝にしたり、堆肥を混ぜて土を柔らかくしたりします。
ハウス栽培では、換気を徹底して湿度を管理します。
鉢植えでは、根詰まりを防ぐため、1~2年ごとに植え替えを行い、適切な大きさの鉢を選びます。
トマトの復活は、原因を正確に見極め、迅速かつ適切に対処するかどうかにかかっています。
枯れた葉致命傷は避けたいものですが、慎重な管理を続ければ、次のシーズンでは健康なトマトを育てられる可能性が高まります。
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